‐Children‐
4人は地上に上がる階段をやっと見つけ、歩いている
桃香は微妙な空気に居心地悪く感じていた
原因は昴の手を琉が握っていたことだ
『あの』琉が、だ
自分達と合流してから、琉はすぐに手を放した
レオも手を繋いでいたのを見ていたはずだが、どう思っているのだろう
現実的な謎が多くて何となく変な気持ちでいた桃香だが、それは一気に吹っ飛んだ
ギィーーーーー
と、階段の終わりにある扉が不気味な音が響いた
ビクリと昴と桃香が身を強張らせたが、すぐに呆気にとられた
「わあぁ!泰刃さんやめて下さいよ」
「何恐がってんの?やっと階段見つけた………あっ」
泰刃、そして何故か相澤クリスが一緒にいた
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「お前の仕業だったのかよ!」
コノヤロー!とレオはクリスの首に腕を回して締めあげる
「ぼっ、ボクは悪くないですよー!ボク感知能力高いでしょう?だから風を使って廊下を調べたら、いきなり攻撃されたんですよ!?叫び声くらいあげますよ」
攻撃とは桃香が放ったつむじ風のことだ
桃香は視線をそらしたが、琉と泰刃はじっとりとした目を向けている