‐Children‐
桃香は2人の先生に憤慨する
昴は冷たい目で見ている
レオも琉も泰刃も呆れと疲れが混じったため息を吐く
天城は悪びれた様子もなく微笑む立花を叩く
ここは確かに天城が閉鎖に追い込んだ研究所だ
若くしてレストチルドレンの研究者として流星学園に来た立花はかなりの変り者だ
それが何故かこの研究所を気に入り、住み着きはじめた
元々、研究者として流星学園内に1日の大部分を拘束されるのだ
特に上から何も言われず今に至る
一応、友人である天城が(天城も寮の管理人として学園に住んでいる)たまに手土産として酒を持って来て一緒に飲んでいる
暫く前に持って行った赤ワインを立花は廊下でこぼした
それを片付けていなかった所為で今、天城は生徒から冷たい視線を送られている
理不尽だと思いながら、コーヒーで一息ついた生徒を寮に帰すべく追い立てる
「ほら早くしろ」
「天城」
立花はニコニコと笑っている
ソレが気に入らなくてなんだ、と聞けばいや、と返ってきた