‐Children‐
「ボクのナマエはジム・ライトナーです。キミノナマエ?」
名前を聞かれ、少し考えて昴は答えた
「私は青柳昴といいます」
「スバル…アオヤギ?」
「はい」
うなずけば、少年は人好きのする笑みを浮かべて突然手を握った
《じゃあスバル、もっと話したいからみんなの所に行こう!》
「え?あっ、ちょっと?」
すらすらと何事がいうと、ジムは昴の手を引いてどこかへ向かう
「話したい」ということは聞き取れたがそれでも困惑しながら昴は連れて行かれた
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部屋で休んでいた天城は上着のポケットからタバコとライターを取り出した
教師はそれぞれ個室を与えられている
1人きりなので一応キチンと着ていたスーツをいつも通り着くずす
首元までキッチリ締めたネクタイをぞんざいに緩めてライターに火を付けようとした
しかし、それを思い止まる
なんとなく、もやもやする
いや、その理由はわかっていた
上げた手をダラリと下げて意味もなく部屋に視線を漂わせる
しばらくして、苦いため息をついてから散歩でもしようと立ち上がった