‐Children‐



オシャレなカフェテリアの一角で5人の子供達が昴を囲んでいた
昴はただ、おとなしく座って目を瞬かせるしかなかった


《君が流星学園代表?》

《なんかこの子地味じゃない?》

《失礼だぞキャリー》

《何よ、タイラー。本当のことじゃない、この子鼻ペチャ》

《キャリーは辛口すぎだな。彼女は十分キュートだ》

《マークは女の子なら皆大好きだろ?》


口々にしゃべる少年少年達
話は聞き取れないが彼らの名前だけは聞き取れた


あまり交友的でない色を示している少女が「キャリー」
ふわりとした薄い金髪の髪を肩口で緩く2つに結んでいる
大きな瞳はグレーに近い空の色

昴よりも少し幼く見える
愛らしい顔立ちに、ウサギのようなカジュアルなリボンのカチューシャが特徴的だ


「タイラー」と呼ばれた、おそらく少年はとても体格が良い
レオより背が高く見えるのは筋肉質ながっしりとした身体のせいだろう

けれど、体格から予想出来るいかつい性格ではなさそうだ
キャリーを嗜めているような様子の彼は朴訥な印象を受けた






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