‐Children‐
《どこかしらの研究機関に残ったのはモリソンと、ここに居る7人だけだ》
張慶がどこか投げ遣りに言えば、ダイアナは懐かしさのこもった声で名を呼ぶ
《ベッキー…ビクター…ルース…アリア》
ため息をついて、王明が放浪癖のある友人を思い出す
《李清(りしん)がテロリストになったとは聞いてないがな》
《やめなよ》
グレイが言えば嘲笑を含んだ声で王明が言う
《お前は見えてないかもしれないが、事実、ビクター達は戦ってる。李清がそれに加わってないと何故言い切れる?》
《だからってこんな時に》
《今言わないでいつ言うんだ?なぁ、恭介》
哀しげに押し黙るグレイを無視して王明が天城を見やった
《これは皮肉じゃない、事実だ。俺達は機会があればここに集まってるが、お前はどうなんだ?》
それは、おそらくモリソンも思っていることだった
《俺は………》
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皆、どこかで泣いていた
けど、俺には泣くことよりも、泣くことよりも………