‐Children‐
「しかし、それ以外は考えにくい」
「まぁ、琉の言うことも分かるけど……」
桃香がため息をつくと、教室の扉が開いた
「オメェらー座れよー」
いつもより2割り増しに面倒くさそうな様子で天城が入って来た
口に咥えたタバコを見るなり琉は眼光を鋭くさせる
「わっ……!」
「天城先生、教室での喫煙は控えて下さい」
天城は突然ずぶ濡れになったタバコを渋々携帯灰皿にしまう
可愛くないガキだ……
その時、教室の隅に居た2人の少女が天城の後ろに続いて入って来た人物に目を光らせる
「誰あの子?」
「何あの子?」
「不思議、不思議」
「面白い、面白い」
クスクスと笑いあう2人の少女は鏡移しのようにそっくりな愛らしい容姿をしていた
「みんなと違う」
「あたし達とも違う」
2人の瞳は黒と黄色のオッドアイ
そこで、天城の後ろにあの転校生が居ることにレオ達は気付く
「ああ!お前さっきの!」