‐Children‐
レオが叫べば、教室の前にあるチョークがひとりでに動いてレオの眉間にヒットした
「いで!何すんだよ天城!?」
「おとなしくしてろ悪ガキ。もう一発食らわすぞ」
ギャーギャーと抗議するレオを桃香が宥める
成り行きを見守っていた昴は天城をみて軽く驚いていた
(先生もレストチルドレンなのね)
今の会話、そしてひとりでに動いたチョーク、確実にそうだろう
天城は気を取り直すように昴を見てクラスを示す
「青柳、少ないが此処に居る奴らがお前の同級生でクラスメイトだ」
クラスメイトと言っても、先程の騒ぎで会った3人と猫目の男の子1人、そして双子らしき女の子だけだった
その人数に比べて教室に配置された机の数が多い気もしたが、昴はあまり気に留めなかった
「紹介しとくか……面倒くさいから自分で言え」
天城は頭を掻きながらさも面倒くさそうに言った
「まったく……俺はさっきも会ったな。葛城琉、風紀委員をしている」