‐Children‐



自己紹介をしようとしない双子を見兼ねて天城が口を開く


「ぁー……あの双子はあんまり気にしなくていい。名前は椎名凛と桂(しいなりん・けい)だ」


2人は互いに見つめ合い、昴をみようともしない
2人だけの世界にいるように


そのことに誰も気にした様子もない
昴は間を見計らって自己紹介をすることにした


「青柳昴です。よろしくお願いします」

「まぁ、アレだ少ないが、クラスメイトはこれだけだ。わからん事は……葛城にでも聞いてくれ」

「天城先生、丸投げしないでください」

「堅いこと言うな、先生は忙しい」


琉は白けた眼で天城を睨んだ
それを無視して天城は言う


「青柳、とりあえず今日は学園の様子を見てろ。放課後また職員室にこい、寮に案内する」

「はい」






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