‐Children‐



「早く行ってあげたら?」


泰刃はニッと意地の悪い笑みを浮かべてスタスタと別のブースに行ってしまった


「あの中でデュエルをするんだ。でないと、あのバカが周りを破壊するからな」


何処かうんざりとした様子で琉はため息をつく
しかし、それとは反対に瞳は好戦的な光を宿す
淡く藍色に輝いていた


「いってらっしゃーい。昴はここで見てなよ。私も行かなくちゃ」


手を振って桃香もまた違うブースへ行ってしまった
残された昴は、何となく目の前で始まったレオと琉のデュエルを見ることにした


「行くぜ!」


レオが叫びデュエルが始まった
昴は興味深く見守る事にした


レストチルドレンを間近に見たことは余りない
昴自身がそうだと言われても本当に不思議だ

一度会っただけの白い髪をした青年、流星学園の理事長と言う人は間違いないと言ったが、ピンと来ない


目の前で繰り広げられるデュエルを見ていれば尚更だった






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