‐Children‐



「そんな分けないだろ。御堂と草原の能力を掻き消したんだ。君が何かしなければあり得ない」

「そうは言われても……」



返答に困っていると不機嫌そうな葛城琉の後ろから御堂レオが現れた


「そうだぜ!俺は能力の調子良いし、途中で消えるなんて有り得ねぇ。火傷位はさせるつもりだったし」


最後の言葉はからりと笑って言ったが、物騒な事この上ない


「やめて下さい。私は自分がレストチルドレンだとは思ってないんですから」


昴の言葉に2人は微妙な顔をした
何故そんな顔をするのか分からなかったが、不審な者を見るような目だ


「話にならないな」


あからさまに不機嫌度が増した琉はその場を立ち去る


「ふーん、まぁいいけどな」


レオは表にハッキリと態度には出さなかったが、冷めたような口調でその場を去った


取り残された昴は首を傾げ、とつとつと考える


(……何か怒らせるような事を言っただろうか)









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