‐Children‐
放課後になり、昴が職員室に行くと女教師が天城に取り次いでくれた
「天城先生!青柳さんが来ましたよ。寮をちゃんと案内してあげて下さいね!」
「分かってるよ。いちいちうるせぇぞ、和泉……」
「何です、その言い方!?」
和泉という先生の言葉は正しい
机に足を乗せて、椅子にだらしなくもたれている姿を見ればそう言いたくもなる
天城は気だるげに起き上がり昴の所までくる
「寮の説明だったな。お前さんの荷物は部屋に運んであるはずだから確かめといてくれ」
歩きだした天城のすぐ後ろを歩きながら昴は質問してみた
「天城先生、一つ聞いて良いですか?」
「なんだ?」
「葛城君と御堂君を怒らせてしまったみたいなんですが」
「何でまた?」
怪訝な様子で天城は首だけ昴に向けた
「私が自分がレストチルドレンだとは思ってない、と言ったら不機嫌な感じになりました」
天城は呆れた様にため息をつく
「ガキが……青柳、あんまり気にしなくていい。認識の違いだ」
「認識?」