‐Children‐
少女の謎
身体の内側を心地よい何かが流れていく
それを自分の思うままに扱えば、それは炎となって吹き上がる
息をするように、それは普通の事だった
レオは寮の自室にいる
少し決まり悪くベッドに横になっていた
考えていたのはあの少女のこと
真っ黒な瞳でレオを見ていた、なんの他意もなく……
いつも、外の連中が俺を見る目は嫌な好奇心を含んでいる
それはあまり心地好いモノではない
寝返りをうちながらあの言葉を思い出す
『やめて下さい。私は自分がレストチルドレンだとは思ってないんですから』
今まで見てきた瞳とは違うと思った
だから………
レオがもう一度、寝返えろうとした時
寮で爆音が響いた
*******
昴は驚きに瞬いた
寮だと案内された場所は高校生が使うにはとても豪華だった
「すごいですね……」
「そうか?」
たいして興味なさげに天城は呟く
ここはさすがに禁煙なのか吸っていた煙草は携帯用の灰皿にしまう