‐Children‐
立ち上がろうとしていた天城は頼良の行動に制止の声を上げた
が、
「ハッ……?」
「アラ?」
抱きつかれ、驚きの声を上げたのは昴ではない
「アラ?アラララ??」
なんとなく時の止まったその部屋でどこか嬉しげに頼良は声を上げる
「うっそ!最高、こんなの初めて!」
天城はポカンと頼良に抱き締められた昴を見ている
「マジか……」
「……あの、何か?」
状況がイマイチ理解できず、頼良の豊かな胸に顔を押しつけられながら昴が問えば、天城は肩を落としてため息をついた
「青柳……お前は何者なんだ?」
昴が首をかしげ、天城は更に深いため息を落とした