‐Children‐
パラパラと木材や壁の破片が落ちてくる
昴は思わず目を瞑ったが網膜を焼くような閃光が走ったのはわかった
天井には大きな穴が開いて、日の暮れはじめた薄紫の空がのぞいている
「………………藤崎」
怒りで震えた天城の声に頼良は舌を可愛く出してみた
「ゴメンね?」
「ゴメンねで………………………済むか!!!」
天城は珍しく全力で怒鳴った
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「何をしてるんです?」
「俺は何もしてない」
凍てつくように鋭い視線を天城に向けて、葛城琉は天井に開いた穴について説明を求めた
風紀委員の琉としては見逃せないことだ
ここは学校ではないが、流星学園はある意味、寮の延長のようなものだった
琉は寮の風紀も取締まっている
「貴方は教師でしょう。藤崎の力を知っていながらなぜ止めないのですか?」
「…………」
天城としては不本意だが黙るしかなかった
昴の事に驚いて油断していたことは事実だ