‐Children‐
「あははは!派手にやったなぁ」
爆音を聞き付けたのかレオは天井に開いた穴を見て爆笑している
「だって〜」
「だって、じゃあないぞ藤崎」
甘えるように声をもらす頼良に琉はビシリ、と言った
「藤崎はしばらく罰掃除だ」
「え〜」
「問答無用」
不満げに声を上げて頼良は昴に抱きつく
「もー、しょうがないわね。罰は受けるわ。じゃあ、昴はあたしの部屋で寝ましょ?」
「え?」
突然の申し出に成り行きを見守っていた昴は驚く
一方で、レオと琉は頼良に抱きつかれても痺れた様子のない昴に驚く
「だって、こんな穴が開いてる部屋じゃ寝れないでしょ?」
「藤崎先輩がかまわないのでしたら、ぜひ」
誰かと寝るのは慣れているし、確かにこの有様では眠れるきはしない
「やった!あと、藤崎先輩、はやめてよね。頼良でいいわ」
茶目っ気いっぱいに微笑んだ頼良に、昴は薄く笑った
「じゃあ……よろしくお願いします、頼良先輩」
ニコリと頼良は笑った
ルンルンに昴とその荷物を連れて頼良は自分の部屋に向かった