‐Children‐
頼良と昴が出ていった部屋でレオは天城をみた
「なーなー天城。アレどういうことだ?」
同じような疑問を含んだ琉の視線も感じ、天城はボサボサの頭をかいた
「ぁー……わからん」
「あの転校生の能力は何です?」
「……それもわからん」
非難の視線が琉から飛んでくるが天城にいえることは一つしかない
「理事長がつれて来た子だ。俺も詳しいことは聞かされてない。青柳自身、自分の能力はしらんようだ」
沈黙が落ちる
レオは少し考えて、突拍子もない考えを冗談のように言ってみた
「なんかアイツの能力。レストチルドレンの能力消去だったりして」
「それはない」
琉が馬鹿らしい、というように否定した
「レストチルドレンの能力はこの世界にある物質の一つを操ることだ。消去するなら複数の物質に干渉しなければならない」
しかし、複数の物質を操るなど聞いたこともない
レオや琉は空気中の物質に干渉し火や水を作り出す
天城がチョークを飛ばせたのも、特定の鉱物を操る能力のおかげなのだ