‐Children‐



「そんなことわかってら!言ってみただけだよ!」


歯をむいて反論するレオは放っておく


「まぁ……何はともあれ青柳には謎が多い。それはあいつ自身、戸惑ってる」


天城が話を切ったことで2人は押し黙る
昼間のデュエルでの事を思い出したのだ


自身をレストチルドレンではないと否定したことを


天城は面倒臭そうにに言った



「だからなぁ……あんま、イジメんなよ?」



一つ息をついて、天城はらしくない事を言ってしまったと思い、何度目になるかわからないため息をつく
面倒臭そうに、天城は始末書を書くためまた学校に戻っていった



残された2人は奇妙な沈黙を保っていた
天井から吹き付ける少し冷たい風が今の状況を表しているようだ


「おい」

「なんだ、御堂」

「オレら、イジメてたか?」

「知らん……」

「けどさ……昼間の態度は冷たかったかな?」

「………」


沈黙は肯定の証だった









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