‐Children‐
天城は煙草を吹かしながら始末書を書いていた
(『レストチルドレンの能力消去』………ありえない)
確かに、レストチルドレンが現れてまだ20数年しかたっていない
だがら、今あるレストチルドレンの定義は『絶対』とは言えないのだが………レストチルドレンが一つの物質しか操れないことは確かなのだ
類似する能力の者ならば
例えばレオの火力系の能力者ならば、相殺は可能だ
しかし、それさえなかなか出来ることではない
理事長の推薦
頼良の漏れた能力さえ受け付けない昴
わからないことが多すぎる
天城は思考を巡らせるのをやめて始末書を書くのに没頭した
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「ここ好きにつかってね」
案内、というより連れてこられた部屋はひどい有様だった
昴はゆっくりと見渡した
頼良の部屋は昴の部屋と大差ない作りだ
ベッドは大きく、2人で寝ても支障はない
だが……部屋は恐ろしいほど乱れていた
色々な私物で足のみ場がない
「アハハ、ゴメンね。ちょっと散らかってて」
ちょっとどころではないがそこは触れずにおく