‐Children‐
「その辺に荷物置いていいわよ。お腹すいた?食堂行こっか!」
オススメはねぇ……と、楽しげに話をしてくれる頼良に感謝しつつ、おかしいとも思った
なぜ、こんなにも頼良は嬉しそうなのか?
寂しがりや?
だが、それはどうだろう
レストチルドレンは少ないといってもそれなりに人数はいるはずだ
現にここへくる途中、壁を垂直に走る子供やそれを追い掛けボールを浮かせた子供を見た
結構にぎやかだと思う
なのに、なぜこんなにも彼女は嬉しそうなのだろう………
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食堂で夕食をとり、頼良のお風呂を借りた
自分でも自覚していなかったが、少し緊張していたのかもしれない
熱い湯ぶねに浸かってどこかホッとしてしまった
「ハァ……サッパリ」
「お疲れ様です」
昴の後にお風呂に入った頼良が出てくる
何気なく声をかければ、エヘヘと、幼い子供のように笑った
「昴って不思議」
「?」
「コレってどういう作用なのかしら……」
ポツポツ呟く頼良の言葉の意味をはかりかねて昴は黙った
頼良は甘えるように抱きついて来る