‐Children‐
机のたくさん並べられた教室で1時間目を終え
2時間目であのデュエルの特別演習を昴も受けるように言われた
だが、正直心配だ
昨日のレオと琉のデュエルを見て大丈夫だとは思えない
「……私で本当に大丈夫ですか?」
天城は昴の頭を大丈夫だ、というように軽くたたいて背中を押した
「まぁ、アレだ。とにかくぶつかってこい」
ずいぶん投げ遣りだと思いつつ、昴は訓練塔に向かった
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「デュエルの基本的なルールは相手に能力を使い攻撃をあてること。制服には能力を感知するチップがついてるから能力を使えば色々な情報がこちらでわかる」
昴は白衣を着た研究員からデュエルのルールを聞いていた
近くでは昴にはよくわからない計器やモニターがたくさんある
「相手を殺傷してしまう程の力を出せば動けなくなってしまうようになっている。それは攻撃を受けた場合も同じ。能力を受けて危険値にいたる前に動けなくなり、終了のブザーがなる」
デュエルについては昴は理解した
しかし、大きな問題がある
『能力』を使うということだ