‐Children‐
少女の正体
昴はデュエルを行う部屋に入る
その時点でもまだ迷っていた
しかし、彼は違った
「よし、転校生!遠慮はなしだ!」
御堂レオは仁王立ちで臨戦態勢をとっている
「……御堂君」
「あのな、転校生。お前は……その……だからな」
なぜか勢いをなくし言い淀むレオの態度に首を傾げる
すると、レオは何かを振り切るように息を吐きだした
「まぁ、その、アレだ。お前はもうオレらの仲間なんだ!」
昴は少し驚いた
「クラスメイトだし……同じメシ食べた仲って言うか………だから、手加減とかもするなよ!」
ビシッと昴に指を突き付けて、どこか照れたように言った
きっと、天城先生が何かいったのかもしれない
つまり、昨日のことは気にするなと言いたいのだと思う
ふぅと、昴は笑った
「わかった。ありがとうございます。手加減なんてしません」
「……おっ、おう!」
昴が笑ったせいか
少し、キョトンとした顔が可笑しかった