‐Children‐

レストチルドレン




流星学園はレストチルドレンを教育するための特別機関だ



レストチルドレンと認識された子供は年齢を問わず流星学園に集められる
力を正しく制御、行使するための技術を流星学園で学ぶ


その流星学園の一番上等な部屋、理事長室で彼は困ったように微笑んだ


「オヤオヤ、困りましたね」


端麗な顔立ちはどこか品があり、若い
20代を越えたところだろう
理事長という肩書きには似つかわしくない若さだ


彼は顎に長く白い指をあてて、考えるように呟いた


「御堂君に出て来られたのは予想内ですが……葛城君まで出て来くるのは予想外ですね」


困ったように微笑んではいるが、声はどこか楽しげに弾んでいた
彼は生粋の日本人だが、異様な見た目をしていた


肩先まである髪は白く輝いている


それを気にすることもなく青年は窓のそばまで行き、グラウンドを眺める


「昴君、君は試されているのですよ?」


クスリと青年は笑った







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