‐Children‐
昴は椅子に座って身体に計測用のコードを付けられていた
「コレはすごいな!レベルはいくつだ」
「トリプルA……いや、Sレベルに……」
口々に呟く研究員達
特に興味もなくボーとしていた
そうでなくては、視線でハリネズミになってしまいそうだったからだ
御堂レオは流星学園ではかなりの実力者
それを昴が一発で気絶させたのだから騒がれるのは当たり前だった
今は休憩時間なのか余計に視線とヒソヒソ話が増えていた
すると、それは突然起こった
ダンッと何処からか現れた人物
「あっ、御堂君」
走ったのか息を切らしている
「大丈夫ですか?」
デュエルでのことも含めて昴が問うても返事はない
そこに桃香も風に乗って現れる
ふわりと地面に降り立つと、新緑色の髪は柔らかな栗色に戻った
「ちょっと!レオ!?」
「転校生!!」