‐Children‐
レオの恫喝に昴は瞬く
(やっぱりやり過ぎただろうか?)
真っ直ぐに見据えたレオの瞳には熱い炎が燃えている
突然の出来事に、その場が静まり返り更に注目を集めた
「転校生、いや……青柳昴!」
「……はい」
凄まじい気迫でレオは一気に言い放った
「オレは、お前に惚れた!!」
(え?)
「え?」
昴と同じようにその場にいた人間は首を傾げる
それを無視してレオは熱をこめて語った
「オレはこんな衝撃を受けたのは初めてだ!」
(急所に入れすぎたかな?)
首をひねる昴に近づき、レオは昴の両手を握った
「お前は強い!オレは感動したんだ!」
(気をつけたつもりだったけど、頭をぶつけたかな?)
「この衝撃は恋だ!!昴、お前のことが好きなんだ!」
周囲は呆気にとられ、桃香は口まであけている
間近で見つめられても昴には瞬く以外にできることはなかった