‐Children‐



青柳昴


男の子のような名前だが、れっきとした女の子だ
昴は初めて流星学園の門をくぐり学園へはいった


しかし、直ぐに異変が起こった



「おい、お前!」



挑発的な声は期待のような物を含んでいた
その声に昴は顔を向けた


「お前、転校生だろ」


長身痩躯の少年が仁王立ちでグラウンドに立っている
自由に跳ねた髪が彼の性格を表したように空に向かって立ち上がっていた


「そうですけど」


昴が素っ気なく肯定すると少年はフフンと、何故か自慢気に息をついた


「オレは御堂レオ!お前に……」


昴は軽く目を見開く
言葉の途中で御堂レオは飛び上がった


日の光を弾いた黒髪……否、赤銅色をした髪が赤く光を弾く


「『デュエル』を挑むぜ!」


そう、今では誰もが知っている


レストチルドレンは一人ひとり異なる不思議な力を持っている
そのレストチルドレンは簡単に見つけることができる
それは、その能力を使うとき体の何処かがそれぞれの色に輝くからだった








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