‐Children‐
少女の恋とバカ野郎
「バッカじゃないの!!」
訓練塔でレオを吹っ飛ばした桃香は校舎の屋上に居た
今はお昼休み
購買で買ったサンドイッチを自棄食いする
「アハハハハ!いやーアレは笑えたね」
「笑い事じゃないわよ泰刃!」
同じように屋上を溜り場にしている泰刃と琉もいた
「本当にデュエルバカ!ちょっと強いからって、惚れるなんてどういう事よ」
「しょうがないんじゃない?レオって単純だし」
サンドイッチを頬張っていた桃香はピタリと動きを止めた
泰刃と琉もレオと同じく幼い頃からの付き合いだ
桃香がレオを好きなことはレオ以外全員知っていると言っていい
力なく手にしたサンドイッチを下ろしす
「だからって………」
「気にすることない」
淡々と琉は言った
桃香が琉の顔を見ればいつもとかわらない仏頂面
「御堂は恋なんてしちゃいないだろ」
「確かにアレは『恋』じゃないだろうね。レオは人一倍鈍感だから、外から来た子が珍しくて勘違いしてるんだよ」
桃香はうつむく