‐Children‐



そんな事は分かっている

あんなの恋なんて呼べるものじゃない
だからこそ、好きだと言われた昴は余計に困惑していた



でも………レオが誰かを好きだと言うのは聞きたくない



「あたし……どうしたらいい?」



桃香の呟きに2人はため息でしか返せなかった


『外』から来た人間によって、彼らの関係は変わりつつあった


レオのことで考えこむ桃香はとりあえず置いておいて、琉は考えた


青柳昴について天城に言われたこと……


確かに自分は冷たかった
すこし、大人気なかったかもしれない………


だが、そんなに人付き合いの良いわけではない自分は、御堂のように直ぐに受け入れられるわけではない


実は……と、琉は考える


『外』と自分たちの違いを強く意識していたのはこちら側なのではないのか、と


だから、転校生という存在は色んな意味で影響を与えるだろう


更にデュエルでみたあの力

あの少女は学園に嵐を巻き起こす存在だ








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