‐Children‐



「そう言えば、国際デュエルに昴も参加するんだって?」

「?」

「あたしも代表なんだよ」

「え?あの……国際デュエル?」


キョトンと聞き返せば何の疑問もなく頼良は言った


「国際親善デュエル。同じ代表だから一緒にニューヨークに行けるし、楽しみだよねぇ」

「昴!」


フリーズしたままの昴を置いて、楽しげに頼良が話していると声をかけられた


「何よレオ、あたしたちこれから夕食なんだけど?」


頼良は不満げに軽くレオを睨んだ
反対に上機嫌なレオは昴しか見ていなかった


頼良としてはレオが誰を好きだろうと構わないが、昴と一緒にいるところを邪魔されるのは愉快ではない


「なんだよ頼良!晩飯なら一緒に行こうぜ」

「乙女の会話に割り込むき?」

「乙女がデュエルの話しで盛り上がってんのか?」

「ニューヨークに行けるのよ!観光とかホテルの話しとかするの!」

「オレだって昴にその話があんだよ!」


レオは昴に向き直りニカッと笑う
話に置いていかれた昴には無邪気な笑顔は眩しい……


「あの…………それは何の話しですか?」








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