‐Children‐



不思議な力には驚いた


けれど、あの力の恐ろしさにはかなわない


そう、思った



********



「だからぁ、大丈夫だって」


夕食のパスタをフォークにからめながら頼良は言った


「国際デュエルって言ってもたいしたことじゃないから。あっちの国のレストチルドレンとデュエルするだけだから」


同じくパスタをつついていた昴は、ソレが問題だと思った


「そうだぜ。オレに勝てたんだから大丈夫だ!」


自信ありげにレオは胸を張った
結局3人で夕食をとっている


「でも、私は自分の能力のことも知らないんですよ?」

「そうそう。レオに勝てても自信なんて持てないわよね」

「おい、頼良。そりゃどういう意味だよ」

「何よ、あたしに勝てないくせに」


ぐっと押し黙りレオは悔しげに頼良をにらむ
頼良には引き分けたことはあるが、勝てたことはなかった

だが、頼良は昴のあの動きを見ていないのだ







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