‐Children‐
レオは高く跳躍し、手を振った
すると彼の全身から吹き出るように炎が上がる
昴はうねるような炎が集約しその姿を大蛇に変えるのをみた
それが遠慮なしに昴に向かおうとしとき、激しい水の音が昴と炎の大蛇の間に割り込んだ
「御堂!!」
第三者の鋭い叱責の声が飛ぶ
空中に停滞したままのレオは可笑しげに笑った
「なんだよ琉!」
「お前はバカか!?」
昴が振り向けば、琉(りゅう)と呼ばれた少年が同じく手をかざしてレオを睨んでいた
その切れ長の瞳は藍色に輝いている
青いオーラが滲み、切れるような鋭さで水を収束させたそれは、お伽噺に出てくるような龍の姿をしていた
「転校生に向かって何をしている!?」
「相変わらずくそ真面目!新顔とデュエルに決まってるだろ!」
喋りながらも2人の造り出した蛇と龍は、もつれるように轟音を立てながら争っている
「風紀委員としては見逃せない!新参のレストチルドレンにお前と張り合う力があると思ってるのか!?」