‐Children‐
不遜な物言い
斎藤副会長はビシリとこめかみに青筋をたてる
そろそろと、昴はなるべく気配を消して教室から出ようとした
と言ってもあちらは自分を視界に入れてないだろうが
「このガキャーー!!」
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桃香は放送を終えたあとレオのもとへ行こうと廊下へ出た
だが、放送室を出てすぐ突き当たりを曲がった所で桃香は後悔した
レオはきっと中庭かグラウンドに出ているはずだ
なら風を使い空を飛べる桃香は窓から出たところで問題ない(よくやっている)
「あっ、桃香さん」
「……昴!」
パチりと瞬いた瞳に捕らえられる
いや、自分が目の前の少女に絡みついているのだ
好きな人……レオが好きだという子だから……嫉妬している
「桃香さんもデュエルの相手なんですか?」
キョトンと自分を見つめる無垢な瞳に何故かカッと血が上った
「そっ…そうよ!」
言葉にした瞬間、桃香の振りかざした手から鎌イタチが巻き起こった