‐Children‐
少し遠く、おそらくグラウンドの方から大きな音が聞こえる
おそらくレオであろう音に少し和んでしまう
昴が呑気に瞬きをすれば、突然逆さに人が落ちてきた
「こんにちは。貴女が……青柳昴さん……ですか?」
おそらく空中に浮いている
木の葉をかきわけて現れた金茶の髪、くりくりとした愛嬌のある翠の瞳が昴をパチパチと見つめている
小首を傾げて微笑むその面差しは女の子のように可愛らしいが、白い学ランを着ていたので男の子だと昴は思った
「……はい、私は青柳昴です。所で貴方は誰ですか?」
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意外に簡単に見つけてしまった
頼良のあの能力を跳ね返して(?)しまうという転入生と手合せをしたくて探していた
気配を特に消してはいなかった彼女を見つけるのは容易かった
身のこなしが素人ではないと、琉さんから聞いていたから気配くらいは消していると思ったのだが
「初めまして」
ストンと、とりあえず昴ものっている枝に降りる
「突然ですがボクとデュエルしてもらっても良いですか?」