‐Children‐
琉は、昴の反応のちぐはぐさに調子が狂う
だからなのか、触れられる事を嫌う琉の服の裾を掴む華奢な手を振り払えずにいた
それを知ってか知らずか泰刃は意地悪く笑う
それを無視して先へ進む
「にしても、頼良は何考えてんだよ」
レオが言えば、レオの腕につかまる桃香が言う
「本当よ。あたしがこういうの嫌いだって知ってるくせに!1年、年上なだけでなんであんなに強いの!」
泰刃と桃香は頼良から『怪談の研究所を探して来ないとお仕置きよ?』
と、言われて今ここに至る
頼良のお仕置きとはもちろん電撃の事だ
レオと琉は『昴と一緒に……以下略』
と言われて(脅されて)いた
琉はくだらないなとは思いつつ断れなかった
理由は一つ
「日本にたった2人のレベルS、その1人だからじゃない?」
からかう様に言えば桃香はわかってる!と怒る
レベル……と呟いて昴は琉に訪ねた
「あの、そのレベルというのは何なんですか?」
「まだ説明されてないのか?」
「はい」
「……能力の強さの事だ。上からS、トリプルA、A+、A、B、C、とレベルがある。レベルが高いほど物質をより多く扱える。」