‐Children‐



琉の言葉に昴と桃香は激しく同意したが、レオは何気なく言った


「マジであったんだな『呪いの研究所』!せっかくだから探検しようぜ」


昴と桃香は耳を疑ったが、レオはいたって真面目に、好奇心旺盛に言った

ソレを冷たく琉が否定する


「バカか、なにが楽しくてそんな事をしなくてはならないんだ。それに、寮の門限もあるだろうが」

「堅いこと言うなよ。せっかく来たのに………あっ、もしかして、恐いのか?」


ビシッと空気が凍り付く


挑戦的なレオの笑みに琉はフッと笑った


「ふざけるなよ。誰が恐いんだ?お前じゃないのか。皆について来てもらわないと恐いのは」


皮肉げに琉は笑うが、瞳は笑っていない
琉とは違いレオは感情を隠すことなく眉間に皺を寄せる


「オレは恐くないね!お前とは違うんだよ!」

「なら、さっさと行くぞ」

「ちょっと待って!行くの!?」


琉は冷静な一面を持ってはいるが、同年代の男子、特にライバルと呼べる相手に挑発されては冷静ではいられないようだった


「「当たり前だ」」


2人はズンズンと研究所に向かった





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