アオ×ソラ ~We love 軽音部っ!~

 「よっ。」

郁月君がソラ君を軽くこづいた。

2年生3人は同じ中学出身だから家も結構近いんだっけ。

 「おはよ!
  あ、郁月コンクールどうだった?」

コンクールってのは、ピアノのコンクールのこと。

郁月君は何回も色んな賞をとってるんだって。

 「銀賞。
  悔しいわ。」

 「凄いじゃん!」

 「あー、郁月?
  あとで教室行くわ。」

真瞬君が話をさえぎるように郁月君にそう言った。

 「…ん、了解。」

さっきから…。

なんかあったのかな…。

 「亜緒、お土産は何がいい?」

 「え?お土産…。」

お土産ねぇ…。

 「…お菓子かな。」

 「定番だな!」
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