アオ×ソラ ~We love 軽音部っ!~
「…ゴメ…ン。
ちょっとだけ…。」
呼吸が整うまで…。
少しでいい。
「…ずっとだっていいのに。」
真瞬君がそう呟いた。
「なぁ、亜緒。
もっと俺のこと頼れよ。」
その言葉だけで十分だったのに。
真瞬君は優しすぎた。
なんで…あたしのこと…。
「…俺、亜緒のこと…。」
「…っ…。」
かっこ悪い。
泣きすぎだよ、あたし…。
…でも…。
…その先は聞いちゃいけないような気がした…。
真瞬君の声はもう聞こえない。
あたしのことを優しく包むその腕は、その度にあたしを強くしてくれている。