アオ×ソラ ~We love 軽音部っ!~
風
「亜緒、話って?」
ギターを背負ったソラ君が肩を叩いてきた。
…猫背気味。
そんな細かいところにも目がいってしまう。
「あー、あのね?」
「うん?」
…よく考えれてみれば、ソラ君と2人きりで話す機会っていままでなかったような…。
て言っても、あたしの用じゃないんだけどね…。
「あたしの隣のクラスの子から。
はい、コレ。」
「ん…。」
案外その言葉はすぐに出てきた。
「用っていっても、コレだけなんだ。
ゴメンね、なんか。」
無理して笑ったからすごい変な笑顔になったと思う。
「いいよ、別に。
んじゃ、また明日。」
また明日。
その言葉があたしを期待させている。