アオ×ソラ ~We love 軽音部っ!~

翡波が安心したように息をつく。

皆…恋してるんだなぁ。

 「てか、亜緒こそソラ君とどうな
  ってるんだよ。」

背中に軽くスクバをぶつけられる。

 「どうって…。
  別に。」

正直…恋ってどんなのか忘れちゃったし。

どうしていいかわかんないんだよね。

 「…そうやって言うってことは…。
  好きなんだ、やっぱり。」

言葉が詰まった。

 「…うん。」

 「ソラ君ねぇ…。」

そんなことを話しているうちに家についてしまう。

 「おじゃましまーす。」

 「ただいま!」

いつもの楽器の音がする。

 「あれ?
  瀬名は?」

ベースの音がしない。
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