アオ×ソラ ~We love 軽音部っ!~
「サトルには…話してないよね。
元彼のこと。」
落ちていたペットボトルのキャップを足で転がしながらあたしはそう言った。
「え?うん。」
「…あたしね。」
頼哉のことも竜二のことも全部話した。
サトルはただ頷いているだけだった。
何度も何度も頷いて…。
「…だからね、最近まで恋しちゃ
いけないって思ってたんだけど
…。」
「止められなくなったわけか。」
わかってくれた…。
「…そう。
あたし、犯罪者なのにね。」
前に何回自分に言い聞かせたかわからない言葉をまた繰り返した。
「…犯罪者とか簡単に言うな。
亜緒は亜緒でいいんだよ!」
…嬉しかった。
言葉が出なかった。