アオ×ソラ ~We love 軽音部っ!~
「あ、明。」
瀬名と明は同じ中学出身だったから家もわりと近いんだっけ。
「どうしたの?
瀬名になんか用事?」
…この様子だと、なんも知らないのかな。
「瀬名さ、最近なんか変じゃなか
った?」
真瞬君が明にそう投げかけた。
「特には…。」
…そっか。
「でも、今は旅行中でしょ?
家にはいないんじゃないの?」
「それが…。」
ソラ君に口を塞がれた。
「なんで?
明にも手伝ってもらった方が…。」
「これはオレらの問題でしょ。
他の人には迷惑かけちゃ悪いし。」
ソラ君がこんなことを言うとは思わなかった。
「んじゃ、そーゆーことで!
じゃーな、明!」
きょとんとした顔の明が遠ざかっていく。