アオ×ソラ ～We love 軽音部っ！～

　「気づいたんだよ。
　　…お前のこと好きだって。」

いつの間にかオレの隣には亜緒がいた。

亜緒じゃなきゃダメだって思った。

薄々気づいていた。

オレ、亜緒のこと好きなんじゃないかって。

でも、やっぱ沙紀のこと忘れられなくて。

ずっと引きずってて…。

　「でもさ、忘れるよりも心に留めて
　　おいたほうがいいんじゃないかっ
　　て思ったんだよね。」

亜緒の目からはまた涙がこぼれている。

オレなんかにコイツ、守れるのかなぁ…。

泣き虫で案外ワガママ。

誰よりも優しくて人の心がわかるヤツ。

守ってやりたい。

　「…少し、オレに時間くれないかな？
　　もっと大人になって、亜緒のこと守
　　れるようになったら…。」

ちゃんと言えるかな…。