アオ×ソラ ~We love 軽音部っ!~
人前で歌うなんてできない…。
あたしには無理…。
「…ゴメン、それはちょっと。」
「そっかー。残念だな。」
…でも、なんか気になるかも。
「4050円になります。」
「はい。」
タクシーの運転手に真瞬君はお金を渡した。
「あ、あとで返すから。」
「いやいや。いいって。」
真瞬君はトランクからあたしの荷物を降ろしてくれた上に荷物を運ぼうとしてくれた。
「これくらいは自分で…。」
「あ、そう?」
荷物といっても大したものじゃない。
大きな荷物は先にあっちに運んである。
「搭乗まで30分ってとこか。」
「そうだね。
お土産でも買ってけば?」
「そうすっかな。」