アオ×ソラ ~We love 軽音部っ!~

名残惜しい。

名残惜しいってこーゆー状態のことを言うんだ。

そして…はがゆい。

 「…そろそろ電話しなきゃ。」

 「亜緒。これ。」

頼哉が紙袋をあたしに差し出してきた。

 「クラスの皆からの手紙。」

 「…うそ。
  本当に?」

皆から…?

 「嘘ついてどうすんだよ。
  …あっち行っても、俺…メールす
  るからな。」

 「…私も。」

あたし…泣きそうだ。

 「ありがと…。」

電話をかけると真瞬君はすぐにこっちに向かってきてくれた。

 「行くか。」

 「うん…。」

 「あの!亜緒のこと頼みます!」

頼哉が頭を下げた。

 「もちろん。
  今までサンキューな。」
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