アオ×ソラ ~We love 軽音部っ!~

頼哉はそのまま顔を上げなかった。

…泣いていたのかもしれない。

 「バイバイ。
  今までありがとうね!」

あたしは笑顔で2人に言った。

今のあたしにはこれが精いっぱいだった。

 「…いい友達だな。」

 「うん。」

あたしは皆によくしてもらってきた。

いい人ばっかりだった。

感謝の気持ちでいっぱい。

 「…後悔してない…よな?」

 「もちろん。
  あたしが決めたんだから。」

今のは嘘かもしれない。

もっと話しておけばよかった。

今更そんなこと思ってる。

でも…歩き出さなきゃ。

 「…頑張ろうな。」

 「うん。」

あたしはそう言って頷いた。
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