アオ×ソラ ~We love 軽音部っ!~

あたしの部屋は階段の突き当たりにある客間だった。

広さ的には広すぎるくらいだ。

好きに使って言いなんていってくれるけど…やっぱ気がひける。

 「あー。
  やっぱダンボールだらけだな。
  明日には家具とかも届くし。」

 「大丈夫だよ、このくらい。」

 「いや、手伝うよ。
  やる時呼んで。」

優しいな、真瞬君。

 「ありがと。
  でも、自分で出来るところは自分
  でやるよ。」

頼ってばっかじゃ悪いしね。

 「了解。
  下で皆待ってるから、荷物置いた
  ら来て。」

 「うん。」

新しい生活が始まる。

そう考えただけでワクワクした。

…もう過去は忘れていいんだよね。

これからは自分らしく。

自分のためにやっていけばいいんだから。

 「亜緒~?」

 「はーい!」

真瞬君の声にハッとしてあたしは下へ降りていった。
< 49 / 303 >

この作品をシェア

pagetop