アオ×ソラ ~We love 軽音部っ!~

 「おう!」

そう言ってサトルはにっこりと笑った。

 「うるさいんだけど、サトル。」

 「あ?」

美人だな、この子…。

でも、気ぃ強そう。

 「宮野さん、そんなのに関わんなく
  ていいよ?
  あ、あたし森崎明!
  明って呼んで!
  あたしも亜緒って呼ぶしさ!」

 「うん。よろしく。」

…ああ、皆いい人だ。

そういえば、あたしの前の席が空席なんだけど…。

 「…ちぃーす。」

 「翡波、また遅刻かー。」

 「すんません。」

あ、もしかしてこの席って…。

眠そうな男子があたしの前に座る。

 「うわっ!」

担いでいた大きな荷物があたしの顔に当たりそうになった。

 「…ん?
  お前、誰?」

なんだ、この人…。

感じ悪いな…。

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