アオ×ソラ ~We love 軽音部っ!~
「うん。」
明はすこし不思議そうな顔をしている。
「その男ってね、あたしの元彼なんだ
。
怪我させられたのはあたしの幼なじ
みの男子で…。」
明は何も言わなかった。
あたしを軽蔑してるんだろうか?
それとも…ただ驚いてるだけ?
「あたし…おかしくなっちゃって。
東京にいる分だけ辛くて…。
なんとなくかもしれないんだけど…
東京から離れれば楽になれるかなな
んて。
あたし…犯罪者なんだって。
正直、そんなこと今でも思ってる。」
「…バカ。
何言ってんの。」
…なんで明が泣いてるの?
「そんなの…。
言ってくれなきゃわかんなかったよ。
たまに辛そうな顔してても、なんも聞
けなくて…。
あたし…。」
「明…。」
明はあたしを軽蔑していない?
まさか…。
「あたし…亜緒の一番でいたいの。
だから…。」