彼女はきっと振り向かない

タイミングいいんだか、悪いんだか。


「さ、斎藤くん!」



今の体制からして完全に廉は勘違いしただろうな。

去る俺を引き止める委員長。


うーん、どうするか。


「二人って仲良いんだね」


廉はいたって普通に微笑んだ。
まあ目が笑ってなかったけど。



「そ、そんなじゃないの!別にただ、その、ノート運ぶの手伝ってもらっただけで・・・」



委員長、ややこしくなるからそれ以上言わないでね?




「そ、それだけ。廉、一緒に帰ろうぜ?」




「ああ」



王子スマイル怖すぎるっつの・・・


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