彼女はきっと振り向かない
「なんなの・・・って!もうとっくに授業始まってるのよ!?」
「まあまあ、そう怒んないで?教室戻るからさ」
「ちょっと、響!」
抵抗する彼女の乱れた胸元を直し、自分もブレザーを羽織る。
何事もなかったように教室を出ようとすると、
「相良くん・・・いい加減にして」
冷たい声がした。
「ごめんごめん、委員長。あっ続きはまた今度」
相手していた彼女に軽く告げると、なにやら怒っていたけどめんどくさいのでそのまま扉を開けて廊下に出た。
「ねえ、いつもいつもこんなことばっかしてるの!?」
後ろを見やれば、委員長。
しかも、怒りMAX。