彼女はきっと振り向かない
「高校はいってから、ダメダメなの。ほんと中学に戻りたい」
話したの、いつぶりかな。
相変わらず物腰やわらかくて、かっこいい・・・。
「二人って知り合いなの?」
遠慮がちに委員長が口をはさんできた。
そして嫌味たっぷりに、
「中学3年間ずーっと同じクラスだったんだあ」
と笑顔で答えてやった。
「そ。響の次に付き合い長いよ」
「そ、そうなんだ・・・」
思ったとおり、落ち込んでくれてるし。
「ね!委員長!そんなあたしにどうか救いの手を!」
成績やばいのは事実だしね。
「う、うん。私でよければ、力になるよっ」
「ほんと!?やったー」